48  2009年4月1日

 WFF Letter

                                               発行/ウ−マンズフォ−ラム魚事務局

 

 

 

       海彦(うみひこ)クラブ     2009年12日(月・祝)      

             「こども・海とサカナのフォーラム」開催!

 

今回のテーマはサケ日本人にとって大切な魚です。いまも毎日、全国で食べています。

「どうしてサケは、故郷の川にのぼれなくなったの?」「サケのふ化って、どんなこと?」

海彦クラブのこどもたちは、元気に新潟での取材成果を発表してくれました!

こどもたちの驚きや喜びがつまった「ニュースレター」をぜひ、ご覧ください。

 

▲海と魚を大切にします!未来への宣言

▲寸劇でセリのようすを説明

▲こども記者が発表用につくったサケ

 

2008年秋、こどもたちはサケに出会いました。

10月4日は、東京の世田谷区立松丘小学校の家庭科室、

10月28日は、葛飾区立木根川小学校の家庭科室で授業。

「サケは雄と雌で顔が違うんだ!」

「かあさんのさばき方はダイナミックで目が釘付け!」

「新鮮で、めちぇめちゃおいしかった!」

11月の取材ツアーでは、みんなの代表の23人がこども記者として新潟市松浜で取材。その成果は「魚を食べることの意味」を考え、表現する発表になりました。人間と食資源をめぐる根源的な問いにもふれた「報告レター」をお届けします。

▲「海彦クラブ2008ニュースレター」

 

2009年冬、女子ソフトボールの宇津木妙子監督が来場!

「朝ごはんは“心”をつくる上で大事だよ」と話されました。

 ゲストにお迎えしたのは、日本の女子ソフトボールを世界レベルに育て上げた宇津木監督!(現・ルネサステクノロジー高崎事業所女子ソフトボール部シニアアドバイザー)。夢をかなえるためには何をしたらいいか、仲間と一緒に努力するとはどういうことかを、選手時代の経験や、指導者の立場から熱くお話しくださいました。北京オリンピックで活躍した上野由岐子投手はお肉が好き。バランスをかんがえた食事を指導し、「魚は大事だよ」とすすめ、本人が栄養の勉強に取り組むまでになったお話もご披露くださいました。

▲宇津木妙子さん

 

 

           「海彦クラブ2008」 1年間の活動の記録 

 

2008年10月4日(土)、世田谷区立松丘小学校で「浜のかあさんと語ろう会」を開催。
10月1日のサケ漁の解禁を待っていました! とうさん、かあさん、東京へようこそ!
 海彦クラブ2008の1校目は、世田谷区の松丘小学校。5年生たちがドキドキしながら待っていると、新潟から

浜のとうさん、かあさんが到着。もちろん、大きなサケも。ホールで新潟の歴史やサケの消費量、新潟とサケの

かかわりを学んでから、家庭科室へ。サケのオスとメスの見分け方を木村組合長に教えていただき、サケのさ

ばき方を体験。大きな魚だけに、血もでるし、内臓も飛び出します。目をつぶる子、逃げ出す子どももいますが、

生き物のいのちをいただいて私たちは生きていると実感。勇気を出して出刃包丁をにぎり、サケをさばきました。
       
     ▲木村組合長から松浜の歴史を学ぶ。   ▲浜のかあさんからサケのさばき方を習う。  ▲さあ、一緒にさばいてみよう!

 

2008年10月28日(火)、葛飾区立木根川小学校で「浜のかあさんと語ろう会」を開催。

新潟県新潟市の松浜から、浜のとうさん、かあさんが、大きなサケを持ってきてくれました。

海彦クラブ2008の2校目は、葛飾区の木根川小学校。5・6年生が参加しおいしいサケ料理を学びました。
       

▲松浜の魚料理名人、本間さんがさばく! ▲緒形さんが、イクラを食べさせてくれた! ▲ちゃんちゃん焼きは、白石代表も先生役

 

◎上記の2つの授業ののち、こどもたちは作文を書き、全員のなかから23人のこども記者が選ばれました。

新潟市・松浜への取材ツアーのようすは、同封の「水産タイムス」をご覧ください。

 

「海彦クラブ2008」にお力添えくださった皆さま、ありがとうございました。

この活動の公的助成は文部科学省系の「子どもゆめ基金」のみです。1年間にわたるプログラムに対し、皆さまからさまざまな形でご支援・ご協力いただきました。心より感謝し御礼申し上げます。

 

【新潟市松浜の皆さま】 松浜内水面漁業協同組合、新潟漁業協同組合松浜支所、新潟漁業協同組合地方卸売市場新潟市場、阿賀野川漁業協同組合連合会、新潟市、新潟市立歴史博物館、松浜小学校、松浜青少年育成協議会

 

【ご協賛企業・団体・個人の皆様】(個人名には敬称を記させていただきました) 石巻魚市場株式会社、伊岳商事株式会社、株式会社いちまる、大倉漁業株式会社、音代漁業株式会社、社団法人海外まき網漁業協会、共和水産株式会社、スクーナー株式会社、社団法人大日本水産会、大洋エーアンドエフ株式会社、チムニー三田店(市崎美千子様)、財団法人東京水産振興会、有限会社徳弘水産、社団法人日本トロール底魚協会、八興漁業株式会社、ハルバルト・レーロイ社(水津宣行様)、福一漁業株式会社、株式会社マルハニチロホールディングス、鈴木辰興様、樋口信行様、桝富 進様

 

【プレゼントご提供】<おやつタイム>サントリー株式会社、株式会社東ハト <プレゼント>ハウス食品株式会社、キッコーマン株式会社、エスケー石鹸株式会社、株式会社学習研究社、交通エコロジー・モビリティ財団、小学館「ドラゼミ」、ショウワノート株式会社、宝酒造株式会社、株式会社味の素コミュニケーションズ、東京ガス株式会社、日産自動車株式会社、伯方塩業株式会社、林兼産業株式会社、株式会社モスフードサービス、中央区環境部環境保全課、アサヒ飲料株式会社

 

【後 援】水産庁、世田谷区教育委員会、葛飾区教育委員会

 

 

  2008年度に開催した、こどもたちとの活動の記録 

 

10月18日(土)、三鷹市立南浦小学校で「第67回浜のかあさんと語ろう会」を開催。

生は北海道・知内町のかあさん。南太平洋諸国からジャーナリストが取材に来日!

北海道知内町の浜のとうさん、かあさんがマコガレイやホタテを持ってきてくれました。

ミクロネシア、トンガ、パプアニューギニアの記者が日本の漁業を取材に来日しました。

ウーマンズフォーラム魚の活動をぜひとも見たいというご要望にこたえ、三鷹市立南浦小学校と北海道知内町

のご協力を得て、急遽「浜のかあさんと語ろう会」を開催。3カ国の新聞、ホームページで紹介されました。
        

▲3カ国の記者と浜のかあさん(校長室)  ▲浜のとうさんがマコガレイをさばく!    ▲知内町の脇本町長も駆けつけてスピーチ

 

  11月8日(土)、東京都といっしょに船の科学館で「沖ノ鳥島フォーラム」を開催。

2つの小学校のこどもたちが、沖ノ鳥島について立派な発表をしてくれました!

10月、WFF会員の大学の先生方(地理教育研究会の小山昌矩理事長と谷川尚哉理事)に東京都内の

小学校で「沖ノ鳥島授業」を行っていただきました。受講したこどもの中から杉並区立高井戸小学校の5年生

チーム「高井戸フィッシュ」と北区立滝野川第二小学校の5年生チーム、「沖ノ鳥島守るくん」が11月8日、

発表に来てくれました。またサンゴ博士の茅根創教授(東京大学)や国際法の加々美康彦准教授(鳥取環

境大学)、WFFの白石ユリ子代表、フードコーディネーターの長谷川靖先生によるパネルディスカッション、

沖ノ鳥島周辺で獲れたお魚(ヒレジロマンザイウオなど)を使ったお料理の試食会などもりだくさん!

  

▲沖ノ鳥島授業では日本の海の形を学ぶ  ▲こども研究員が沖ノ鳥島の意義を発表 ▲さまざまな角度から意見を述べる講師

                   

   クジラの    今年も全国各地で“クジラと日本人”の関わりを考えるイベントがあります。

イベント    お近くのかた、ご関心のある方はぜひ、ご参加ください。

           

◎下関でクジラの船を見学しよう!(2009年4月25日(土)26日(日))

「鯨類捕獲調査船団一般公開」(主催:(財)日本鯨類研究所、日本捕鯨協会、共同船舶株式会社)

   4月25日(土)9:00式典 10:00−16:00公開 26日(日)8:30−16:00公開  参加無料

   下関港あるかぽ〜と岸壁において、調査母船「日新丸」、目視採集船「第二勇新丸」の船内を一般公開する。

   また甲板において調査概要の展示、クジラグッズの販売も実施。

   25日(土)には下関グランドホテルにおいて17:00〜小泉武夫先生による記念講演会を開催。

 

◎釧路でクジラの歴史・文化を学び、これからを考えよう(2009年秋予定)

「全国鯨フォーラム2009 in 釧路」(主催:釧路市、釧路くじら協議会ほか)

    全国各地のクジラとゆかりの深い土地で2002年からリレー開催してきたイベント。昨年の長崎県新上五島町につづき、

    今年は釧路市で開催。☆問い合わせは釧路市水産課(TEL.0154−22−0191)

 

 お待ちかね! 今年の「小泉塾」は、8月8日(土)に決まりました。

イベント    食文化学者の「小泉武夫先生が塾長を務めてくださる勉強会。

情報     2004年にスタートし、今年で5回目のサマーセミナーです。

          *内容や会場については、現在準備中です。くわしくは次号でご案内いたします。

 

昨年度の築地本願寺での講座は、早朝の築地市場見学会も含め大好評!一昨年のクジラ特製弁当、

昨年の築地特製弁当も味わい深いものでした。今年も趣向をこらしてまいります。乞う、ご期待!

   
 ▲一昨年のクジラ特製弁当       ▲小泉武夫塾長             ▲昨年はパネルディスカッションも

 

事務局より 日本の漁業、漁村の暮らし、魚食文化の歴史資料は、横浜にあります!

       あの、宮本常一が足で歩いて集めた資料がここに!

 

 3月13日、白石ユリ子代表が(独)水産総合研究センター・中央水産研究所(横浜市金沢区)の運営会議に外部有識者として出席。そこで事務局も同行しました。事務局の目的は、中央水研図書資料館が誇る約25万点の漁業資料です。昭和24年から6年かけて全国の浜から収集した「漁業制度資料」の古文書と筆写稿本(所有者の許しを得て筆者したもの)、また第二次世界大戦後にGHQの占領下でどのように漁業制度が構築されたかを記した資料など、日本の漁業の歴史や文化に関心を持つ者にはまさに宝物の山。民俗学者・宮本常一らが全国の浜を歩いて集め、筆写した資料もあります。魚やクジラの絵の記録も。近世から近代にかけての漁村の制度に関する文書は、漁業と日本人の関わりを具体的に伝える資料群です。また隣室の展示情報館は、さまざまな魚類のはく製や漁業模型、楽しい食品サンプルが盛りだくさん。丁寧にご説明くださった田渕館長、司書の鈴木さんに心から感謝申し上げます。

 図書資料館の開館時間は平日の9:30〜12:00、13:00〜17:30。交通は、京浜急行「金沢八景駅」から金沢シーサイドラインに乗り換え「市大医学部駅」下車5分。(お問い合わせTEL.045−788-7608)

 

▲このあたりにGHQ資料が、と説明  ▲昭和16年、北極点を目指した男がいた ▲展示情報館もご案内くださった

 

≪お申し込み、お問い合わせは下記まで≫

海の幸に感謝する会

ウ−マンズフォ−ラム魚(WFF)事務局

東京都中央区銀座3-12-15銀座細谷ビル4F 〒104−0061

TEL.03−3546−1291 FAX.03−3546−1164

E-mail gyo@WFF.gr.jp  http://www.WFF.gr.jp

 

 

 

 

WFFレタ−No.48

    2009年 4月1日    

 

編集:佐藤 安紀子

撮影:佐藤 勝也